巨人の原辰徳新監督(60)が23日、東京・大手町の読売新聞本社で就任会見に臨んだ。3年契約で3度目の監督復帰。
「原点回帰」と「のびのび野球」を掲げ、背番号も1次政権時と同じ「83」に決まった。
5年ぶりのV奪回へ実力至上主義を唱え、4番打者に成長した岡本和真内野手(22)には禁煙を求めた。
退任した高橋由伸前監督(43)も会見に同席し、球団の特別顧問に就任することが発表された。
2次政権を15年限りで退任した後の3年間を、原監督は「第三者的にファンの立場で見ていた」と振り返る。見聞を広めた中で、至ったのが原点回帰とのびのび野球だった。
「まずファンあってのプロ野球。昨今スポーツ界もかなり厳しいニュースがある。でも原点はのびのびやるのがスポーツです。
はつらつと楽しむ、これが必要だと思いました」
どこかで見失っていたかもしれない原点。それを再確認した。
「改めてそこに戻ろう。60歳で監督という役割をいただき、まさに野球少年という気持ちでスタートしたい。自分に言い聞かせ、選手にもまずそこだ、と」。
迷いなく、よどみもなく続けた。「そうすれば少々の失敗にくじけず、大きな目標に向かい、大きな選手になることができると思う」。
背番号も原点となる、監督初年度に着た83番に決まった。
計12シーズンで指揮を執りリーグ優勝7度、日本一3度の実績を誇る名将。勝者の哲学はむろん曲げない。「実力至上主義である。そこは譲れない。
その考え方がチームの和もつくる」と表情を険しくした。「技術も、メンタルも、体の強さも全て含め選手を見ていく。
何よりチームが勝つんだ、と強く思う人間と戦っていきたい」とかつて何度も繰り返した言葉も口にした。
世代交代の象徴として今季最も飛躍したのが、右の和製大砲で三塁も守る岡本。
再建へ屋台骨となる22歳には「まずタバコをやめることだろうね」と思わぬ注文をつけた。
退任前最後のドラフトだった14年。投手が欲しいチーム事情の中、4番候補として1位指名を決断した。
「(活躍に)感無量なところはありました。さらに日本を代表する4番になるべく、彼と向き合い戦っていきたい」。
思い入れ、強く期待するからこその言葉だった。
山口寿一オーナー(61)からは再建のため3年契約が明言され「チームに関しては監督に全てを任せる。
編成も監督の意向を完全に尊重しようと思っています」と全権監督であることが強調された。
1軍にヘッドコーチは置かず、宮本和知氏、元木大介氏らフレッシュな布陣で3度目の一歩を踏み出す。
「一戦一戦ベストを尽くし日本一を目指す。ファンの方とともに戦い、頂上まで上り詰めるとお誓いしたい」。
還暦を迎え、なお一層輝きを増した目で、はつらつと前を見た。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/10/24/kiji/20181024s00001173055000c.html
2018年10月24日 05:30
(出典 amd.c.yimg.jp)
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特別顧問に就任した高橋由伸の驚くべき仕事とは…
高橋前監督は巨人特別顧問「3年間濃い貴重な経験」
今季限りで退任した巨人高橋由伸前監督(43)が23日、東京・大手町の読売新聞本社で退任会見を行った。
原辰徳新監督(60)、山口寿一オーナーも同席した。
「まずは3年間、たくさんの声援をいただいたファンの方に応えられず、私も残念な思いでいっぱいです。
それも全て私の力不足だと思っています。この3年間、誰もができるわけではない巨人軍の監督を経験させていただき、
この3年間濃い、貴重な経験をさせていただいたと思っております。本当にありがとうございました」
と感謝を口にした。
今後は球団の特別顧問につく。現役引退後、そのまま監督となり、ユニホームを脱ぐのは初めて。
「選手をやめるということに関しては線は引けていた。新たなスタート、初めての経験になるので、想像はできていない」
と話した。
また、山口オーナーは今後の再登板の可能性に言及。
「高橋監督には再び監督としてジャイアンツのユニホームを着てもらいというのが私の願いですけども、
当面は比較的自由な立場で野球を見てもらいたいと思っております」と話した。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201810230000798.html
(出典 amd.c.yimg.jp)
結局巨人は変わらない! 同じことの繰り返しで勝てばそれで良しの球団
案の定、3度目の登板となる原監督の意向が大きく反映された。
昨22日に発表された巨人のコーチングスタッフ。OBで野球解説者の元木氏、宮本氏、水野氏らが新たに入閣するなど大幅な入れ替えが敢行され、1999年以来となるヘッドコーチを置かない異例の体制となった。
「プロ野球 球団フロントの戦い」などの著書があるスポーツライターの工藤健策氏がこう言う。「大幅刷新で一見フレッシュなコーチ陣ですが、よく見ると原派といわれる人物ばかり。ヘッドコーチを置かないのは原監督の『決めるのは全部自分』という周囲へ向けた強烈なメッセージでしょう。タレント活動もする宮本氏、元木氏らプロ初指導のコーチが何人もいますから、とても原監督に意見や助言などはできないのではないか。いや、そもそも原監督がそういったものを排除するため、イエスマンばかり集めた印象です。2次政権までは伊原ヘッドのような年上で経験豊富な口うるさいコーチがいたこともありましたが、それが皆無になる。選手だってきついですよ。原監督に嫌われたら終わり。これは危険な組織といえます」
現場だけではなく、フロントの体制もそうだ。退任した鹿取GMの後任を置かず、球団代表も不在。これは事実上のGMや代表、つまり編成トップが原監督であることを意味するものだ。
さらには、去る11日付で岡崎スカウト部長が異動。12日付で後任のスカウト部長には長谷川査定室長が兼務となって就任した。長谷川スカウト部長は敏腕で名を馳せるが、東海大相模高から東海大を経てプロ入りした、原監督の息のかかった直系の後輩でもある。
これで25日に迫ったドラフト戦略も思いのまま。実際、現段階の1位最有力は、今夏の話題をさらった吉田(金足農)ではなく、原監督の強い意向で「二刀流」根尾(大阪桐蔭)に変更されている。
■原政権の歴史は「衝突の歴史」
原政権の歴史は球団との衝突の歴史でもある。
2次政権では当時の清武球団代表とぶつかり、「清武の乱」といわれる前代未聞の内紛を引き起こした。
「その清武の乱は2011年にヘッドコーチにOBの江川を招聘しようとした当時の渡辺球団会長に対し、すでに同ポストに岡崎コーチの留任を内定させていた清武代表が反発したのが発端。しかし、江川案のアイデアは原監督が出したもの。この頃『補強』の原監督と『育成』の清武さんの意見が合わず、対立が表面化していた。清武さんが向けた怒りの矛先は、渡辺会長というより原監督だったのです」(チーム関係者)
原監督は1次政権時にも、当時の三山球団代表と対立し、わずか2年で辞任に追い込まれている。
前出の工藤健策氏が続ける。
「そういう経緯があるから原監督は『全権監督』を選んだのでしょう。そもそも巨人にGMが誕生したのは、補強などの編成面を掌握したかった原監督を牽制する意味合いが強かった。そのGM職が原監督の復帰でなくなった。これでフロントの補強と現場の采配の両方を、原監督が担うという図式が出来上がった。しかし、イエスマンばかりを配すワンマン社長が率いる会社は、だいたい経営が悪化するもの。暴走しても止める人がいないからです。チームの成績が悪ければ、すぐに原全権体制が問題になり、球団や本社とモメる可能性が高いとみています」
球団とすれば、由伸辞任の緊急事態による監督就任を頼み込んだ経緯があり、原監督の立場が強いということなのだろう。一体同じことを何度繰り返すのか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181023-00000021-nkgendai-base
(出典 number.ismcdn.jp)
原辰徳氏が監督を引き受けた本当の理由はFAにあった!!
「今年のFA最大の注目は広島の丸佳浩。巨人にFA移籍が決まったも同然のようだ。原氏が監督就任を了承したのも、丸の加入を見越してのこと。丸は千葉の出身でロッテなども手をあげていた。だが、マネーゲームでロッテは4億円の複数年契約に対して、巨人はそれ以上、最低でも5億円の5年契約だとみられている」(球界関係者)
そんな状況を選手も感づいていたようだという。
「丸がでかい金でやってくると噂ですよ。菅野が最終戦で先発しなかったのも、来年もあるので、あまり無理させたくない。菅野と姻戚関係の原氏が監督になるから、余計にフロントが気を使っていましたね」(同前)
20日に帰京した高橋監督は「しばらく休みたい」と語っているという。
一方、阪神も今年まで指揮をとった金本知憲監督が電撃辞任してから、わずか4日で矢野燿大新監督が決まった。
シーズン終盤までは、金本監督が続投という方向で来年の組閣も進んでいたが、突然の退任劇の裏に何があったのか。
「昔の阪神なら金本監督続投でよかった。だが、いま阪神は阪急との経営統合で、自ら決定権がない。最下位とあってさすがに阪急側から何もしないのかと言われ、甲子園最終戦に急遽、金本氏を呼び出して、やめてくれと言い出した。当初、金本氏は渋ったが、交渉の末、仕方なく身を引くことにしたそうだ。とりわけシーズン終盤に、金本氏がファンから罵声をあびせられ、つかみかかろうとしたシーンがインターネットで出回ったのが響いた。動画は瞬く間に拡散。阪急側から、どうなっているんだといわれ、阪神側は何もいえなかったそうです。多くの抗議電話やメールがあったそうで『株価にも響くじゃないか』と阪急側が怒ったそうだ」(球団関係者)
急な交代劇だったので後任がいない。そもそも金本氏を監督に据えたのは、スター性だったという。観客動員、グッズなど人気監督なら数字が桁違いにアップする。そこで、監督候補にあがったのは、意外な人物だった。
「当初は掛布さんの名前が出た。だが、阪急側がいい顔をせず、仕方なく、二軍監督で来シーズンから1軍コーチの予定だった矢野を急きょ、昇格させた」(前出の球団関係者)
新監督の下、巨人、阪神の来シーズンはどうなるのか?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181021-00000010-sasahi-base
(出典 s3-ap-northeast-1.amazonaws.com)
本当にやってほしいのは原辰徳ではなくて松井秀喜
シーズン途中に、巨人の高橋由伸監督が電撃辞任を表明。後任は、“ジャイアンツ愛”を掲げる原辰徳の再登板となった。球団にとっての第1希望は松井秀喜と言われるが、当の本人はまるでその気がないという。なぜ、松井は監督就任を断るのか。理由は“家族愛”のようで……。
高橋監督の辞任が発表されたのは、10月3日のこと。就任から3シーズン経っても5奪回が出来ない以上は、やむを得ないということなのだろう。しかし、後釜がまた原辰徳では、新鮮味に欠けるというものである。
「球団としては、本来、一番にやってもらいたいと思っているのは松井です」
とは、さる運動部記者。
「彼には常にオファーをしていて、3年前もそうでした。松井に断られ、仕方なく高橋にお鉢が回ったのです。今シーズンが始まる前、松井が宮崎キャンプを訪問するために来日した際にも、高橋の次ということで、GMや球団担当者が打診しています」
無論、そこでも断られ、辿り着いたのが今回の人選。スポーツ紙記者によると、
「昨年13連敗のワースト記録を作った頃から、次期監督に阿部慎之助の名が浮上していましたが、彼が現役に拘ったために失敗に終わった。そうこうしているうちに、神奈川の東海大出身ということで、横浜DeNAが原に食指を動かしていることが分かったんです」
敵に獲られるぐらいならと先手を打った。その結果、前回の就任中に女性スキャンダルも暴かれ、決して紳士とは言えないが、原に決定したというのだ。
資産は40億円
それにしても、松井がそこまで巨人の監督就任を固辞するのは、なぜなのか。
「メジャーに行く際、ナベツネさんが好条件を提示して慰留しました。それでも気が変わらないため、“ここまでしてなんで頭を下げないんだ”と激怒したのです。以来、松井と読売との間には軋轢があると言われてきました」(前出の運動部記者)
この点については、時間も経っているゆえに、恩師である長嶋茂雄終身名誉監督が動けば話は別だが、球団関係者によれば、
「長嶋さんは今夏に黄疸が出て倒れて入院しました。現在は、一時の危機は脱し、特別室の中に器材を運び入れて、リハビリしています」
頼みの綱は、長引く入院で体力的に衰え、説得や交渉が出来る状態ではないという。そのうえ、メジャー通の記者によれば、
「米国暮らしが根付いているんです。2人いる息子のうち、長男は幼稚園に通っていますから、なかなか環境を変えるわけにはいきません。しかも巨人で監督をするとなると、プレッシャーに晒される。松井は資産40億円と言われ、金に困っていません。ヤンキースの1軍コーチを打診されたのに、家族を優先するためにGM特別アドバイザーになったぐらいですからね」
いずれ監督になるにせよ、子供が成長するまでは、巨人のユニフォームに袖を通すことはなさそうなのだ。
「週刊新潮」2018年10月18日号 掲載
10/19(金) 5:58配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181019-00550233-shincho-base