1 3倍理論 ★ :2018/07/20(金) 19:59:18.60 ID:CAP_USER9.net

 今年も夏の甲子園出場を目指して熱い戦いが始っています。しかし、高校球児の数は年々減少していて、部員不足のために予選の出場が危ぶまれるチームが増えてきています。そこで生まれたのが「連合チーム」。ある公立高校の部員たちを追いました。

 府立北淀高校野球部。部員は3人。夏の大阪大会を控え、練習に励んでいます。ただ1人の3年生・石井輝くん(17)。1年生2人を引っ張るキャプテンです。守備練習のときは先生たちが加わってくれて、なんとかやりくりしています。

 「ほかの高校と比べて人数が少ないので、やりたい練習ができない、というのはあります」(石井輝くん)

 かつては夏の大阪府予選でベスト16に入ったこともある北淀高校。しかし、年々部員が減っていってしまいました。

 高校球児は全国的に減少していて、なかでも大阪府は今年、全国で最も多い474人も減っています。今では、全国の高校サッカー部員の数が野球部員を上回っています。

 北淀高校は3年前から府立茨田高校の野球部と連合チームを組んで毎週末、北淀高校で合同練習をしています。連合チームのキャプテンは茨田高校3年の前澤佑斗くん(17)。今年が最後の夏です。連合チームでようやく連携プレーができます。いよいよ大会が翌日に迫り、サードを守る石井君は苦手な守備練習に打ち込みました。

 「(連合チームは)ほかの学校より圧倒的にコミュニケーションは少ない状況なので、土日祝のあいだにどれだけコミュニケーションを取れるかは意識してます」(茨田高校 前澤佑斗くん)
 「人数少ないなかでも、これだけやったぞというアピールをしたい」(北淀高校 石井輝くん)

 実は茨田高校の部員数は4人なので、あわせてもまだ足りません。そこで試合当日は、ダンス部などから3人の助っ人に来てもらって、ようやく10人のチームになりました。

 いよいよ夏の大会、初戦。相手は同じ公立高校ですが近年、私立にも勝利している島本高校です。先頭打者はキャプテン前澤くん(茨田高校)。空振り三振。その裏、次々ヒットを打たれ一挙に4点を取られました。その後もエラーなどで毎回失点。5回表を終えて9対0と大差がついてしまいました。

 5回ウラの守備は1アウト2塁。あと1点取られるとコールド負けが決まります。すると強い打球がサードを襲います。石井くん、横っ飛び。見事なファインプレーです。次の打者の当たりはまたもやサードへ。石井くんのグラブは届かず、打球は外野へと抜けていきました。結果は…10対0。連合チームの夏が終わりました。

 「人数少なくて、試合出られるのかなと思ったんですけど、助っ人が僕たちを助けてくれて試合に出れたと思います」(北淀高校 石井輝くん)

 学校は違えど、ひとつのチームの仲間たち。最後は、笑顔でした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00023597-mbsnews-l27


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